ポリシー

自販機マン

2007年06月26日 09:01



 自販機マンです

 今日は、まじめな話。
 
 自分たちの仕事について。

 ウチとこの会社は、何を売り物にしているんだろう?

 僕たち自販機マンは、「自動販売機にジュースを詰めるだけの簡単な仕事だから、だれでもできるよねぇ。」と、誤解を受けることが時々ある。それは、外れてもいないんだけど、この仕事の高みを目指している人にとっては、大きな誤解だと言える。むむっ

 たとえば毎月、同じぐらい売上を上げてくる自販機マンがいたとして、でもやっぱり自販機マン同士で売り上げだけではない、差が出てくる。「彼の担当している自動販売機では、故障が極端に少ない」とか、「商品の返品率が極端に低い」とか。それは、自販機マンがそれぞれ、何を大切に仕事をしているかということが、反映されてくるんだ。そして、それが長い目で見るとお金だけではない、大切な大切な会社の財産になっていくんだ。

 欠員が出た場合、、、新人さんでも地図を渡して、「ここの自動販売機に商品詰めておいで」と言えば、とりあえずの売り上げは、確かに下がることもなく稼いでくる。だって、商品自体は自動販売機が売ってくれてるから^^。でも、それをずーっと繰り返していると、絶対に良くないんだよね、自動販売機がすねちゃって、「たまには掃除してくれよぉ・・・」「新しい商品も入れ替えてよぉ」と、故障してみたり、いつも買ってくれているお客さんを手放したり・・・。

 自販機マンは、大体3年過ぎてからがほんとにいい仕事をしだす目安かなぁ。もちろん、かなりの個人差はあるけど。1年目は、わけもわからず怒られながら、覚えながら春夏秋冬をこえて、2年目で春夏秋冬の段取りすることを覚えて、3年目で 自分なりによりよい方法を考え、成功や失敗をしてみてる。そこからが、本物になってゆく入口かなぁ。

 ウチは、大きなくくりで言うと販売会社。
 商品を仕入れて、販売をして、その差額から利益を稼いでいる。
 確かにそれは間違いない、間違いないんだけど実は本質はちょっと違うと思う。

 自販機マンたちは、自分たちの「自動販売機を管理する能力」を売ってるんだよね。そして、会社はそのスタッフの能力と、自社の理念や、教育を含めた管理ノウハウを、メーカーに売ってるんだよね。これが、きっと自販機マンの仕事の一番本質に近い考え方だ。

 うちの会社では、セットが悪いとか、自動販売機が汚いとかって怒られることはあるけど、「なんでこんなに売り上げが少ねぇんか!」って言って怒られることは、ほとんどない。まぁ、小言は言われたりするけど。やけん、あんまりもうからんのかなぁ^^

 

関連記事